第4話OnAir~シーズン2・第4話~#仕事部屋 (ソファ-にギョンミンとヨンウン、並んで座って寛いでいる。) ヨンウン : タジョンとオソクさんはそろそろ到着したかしら? ギョンミン : たぶんね。 ヨンウン : そうか。..いいなあ。 ギョンミン : 羨ましい? ヨンウン : そりゃそうよ。羨ましいわ。白い砂浜にロマンチックな夕焼け...。ああ!本当に絵みたいなんだろうな... ギョンミン : (そんな光景を思い浮かべてみて)そういうのが好き? ヨンウン : え?そういうのが好きじゃない人なんているの?監督は嫌い? ギョンミン : 嫌いじゃないけど...実際そういう時になってみないと..君が毎回新しいドラマを書けるのが不思議だな。あまりにも常套的だよ。創意性がないよ、創意性が... ヨンウン : あのね..新婚旅行に創意性が必要?こういう時重要なのはロマンよ。雰囲気よ。そりゃ..愛する人とだったらどこでも構わないけど.. ギョンミン : ...本当にどこでも構わない? ヨンウン : ええ。愛する人と一緒だったら(ギョンミンを見て微笑む) ギョンミン : (考えている).. ヨンウン : 何を考えているの? ギョンミン : (ヨンウンを見て) どこがいいか..という事。 ヨンウン : ん...(可愛く見て) 私はどこでも構わないけど... (ギョンミン、ヨンウンの肩を抱きながら微笑む) ヨンウン : それで... ギョンミン : ? ヨンウン : いつ行くの? ギョンミン :..(ため息) そうだよな。いつ行けるか... ヨンウン : (気が抜けたように)これからドラマがあるから大変でしょ?監督のドラマはいつ放送なの? ギョンミン : 来年1月の予定だよ。 ヨンウン : じゃあ...6ヶ月以内には難しいわね... ギョンミン : (ヨンウンが可愛い。笑って)難しいな。悔しいけど。 ヨンウン : (照れくさそうに笑って) そうね....。(急に思い出したように) 正直言ってさっきのブーケ、ちょっと恥ずかしかったわ。 ギョンミン : どうして? ヨンウン : 私、ミスでもないでしょ?あのままヘギョンオンニが受け取っていれば... ギョンミン : それじゃ明日社長に持って行ってやれよ。 ヨンウン : もう。何でそうなるのよ。 ギョンミン : それで、結局ブーケはどうしたの? ヨンウン : ブーケ?車の中よ。家に持って帰ろうと思って。 ギョンミン : (時計を見て) もう10時だね。 ヨンウン: まあ!もうそんな時間?(少し悩んで) もうちょっといてもいいんだけど...でももう行かなくちゃ。 ギョンミン : (名残惜しそうに) 言わなけりゃ良かった.. ヨンウン : 私..悪いママになったら自分が許せないもの.. ギョンミン : あと20分だけ.. ヨンウン : 20分で何をするの? ギョンミン : (ヨンウンを両腕で抱いて) こうやって抱いて...20分経ったら送ってあげる。 ヨンウン : (微笑んで) 抱いているだけ? ギョンミン : (ヨンウンの襟足に顔を埋めて)ああ...抱いているだけ。 ヨンウン : (頭が上がらず目だけ上げて) ... (ギョンミン、ヨンウンの首にそっとキス) ヨンウン : (笑い堪えて)くすぐったいわ..やめてよ。 ギョンミン : 黙ってて。 ヨンウン : 黙れないようにしてるんじゃないの、監督が。 ギョンミン : (ヨンウンの耳元に触れて)今すごい忍耐力を発揮してるんだから.. 刺激しないで。 ヨンウン : そんな事言われても...(首をすくめて)だから... ギョンミン : 動くなって?抱いてるだけだと混乱してかえって我慢出来なくなりそうなんだ。 ヨンウン : まったくもう...。じゃあ我慢しないで。 ギョンミン : (ヨンウンを離して会心のほほ笑み)本当に?君が先に言ったんだからね。 ヨンウン : 何ですって?(可愛く睨んで)..ウソつき.. (ギョンミン、ヨンウンにキス...) #ヨンウン家、チュニの部屋 (ヨンウン、チュニの寝床を見る。チュニの額にキス) ヨンウン : おやすみ。ママ、今日は遅くなってごめんね..今度からはもっと早く来るから..。(出ようとする) チュニ : ママ。 ヨンウン : うん?(チュニを見る) チュニ : 結婚するの? ヨンウン : (驚く)え? チュニ : ギョンミンおじさんと結婚するの? ヨンウン : あ..ええと..どうして?ギョンミンおじさんが嫌いなの? チュニ : 好きでも嫌いでもない。 ヨンウン : どうして?魅力がない? チュニ : それはママにとってだけ大事な事。 ヨンウン : (にっこりと笑って) チュニ...そんなふうに言われたら、ママ、どう話していいか分からないわ..。(チュニのベッドに座る) チュニ : ただ話して。正直に話せばいいでしょ。 ヨンウン : そうね。正直に。それじゃ...チュニも正直に話してくれる? チュニ : うん、分かった。 ヨンウン : (しばらくチュニを見て) ママが結婚するのがイヤでしょ?どうしてイヤなのか言ってくれる? チュニ : イヤなんじゃなくて...ただそれがパパだったらいいのに。(ヨンウンうろたえる) パパが可哀想で。 ヨンウン : チュニ...それはチュニが思い違いをしているの。ママが結婚してもパパは全然可哀想じゃないのよ。 チュニ : だけどお互いに愛して結婚したんじゃないの? ヨンウン : ...(ため息) チュニにどこまで言うべきか分からないけど....確かにママとパパはお互いに愛して結婚したわ。 チュニ : それなのに、どうして別れたの? ヨンウン : チュニ..結婚とは..いや、愛というのは壊れやすいの。それで、それが壊れないように二人が一生懸命に努力しなければならない。でもママとパパの愛は壊れてしまったの。 チュニ : 誰が壊したの? ヨンウン : ....二人で一緒に...愛を守ろうとすれば信頼が絶対に必要なのに、ママはパパを信じることが出来なかったの。そしてパパはママを信じることが出来なくなって.. チュニ : 難しいよ。 ヨンウン : うん。チュニには難しい話ね。チュニがもうちょっと大きくなって、ガールフレンドも出来て..愛するようになれば分かるかしら。 チュニ : 一度壊れたら、もう一度直す事は出来ないの? ヨンウン : うん..たぶん.. チュニ : (考え込む).. ヨンウン : (じいんと熱くなる.. チュニを胸に抱いて) ごめんね、チュニ..愛を守ることが出来なくて、ごめんね... #公園 (ベンチにヨンウンとヘギョン、座っている) ヨンウン : チュニの事が心配だわ。 ヘギョン : え?誰が? ヨンウン : パパに対する気持ちが格別だから。 ヘギョン : え?チュニが何だって言うの?(ヨンウンの手を見て指輪を見つけて) ん?それ何?見た事ない指輪だけど。 ヨンウン : うん...これ..?(幸せそう) ヘギョン : 誰がくれたの?イ・ギョンミン監督がくれたの?そうなの?そうなのね。いつ?いつもらったの? ヨンウン : (周りを見回して) 小さい声で話してよ...。(指輪を見て嬉しそうに) あの日..タジョンの結婚式が終わって.. ヘギョン : それは...良かったわね。..(澄まして) やれやれ..誰かは一度も嫁に行けないのに、誰かは二度も嫁に行って... ヨンウン : どうしたの?そんなふうに言わないで.. ヘギョン : 胸が痛くて...。それで、いつ結婚するの? ヨンウン : まだ分からないわ。忙しいし。 ヘギョン : 忙しいなら急いでしちゃえば... ヨンウン : 結婚がそんなに簡単なの? ヘギョン : (脹れている) そうね。私には分からない。した事がないんだから。 ヨンウン : ああ、もう。さっきからヘソを曲げたような事ばかり言って。何なのよ? ヘギョン : 分からないでしょうね。....(ため息) ヨンウン : (機嫌をうかがって) 本当にヘソを曲げてるの? ヘギョン : (ヨンウンを横目で見て) 無理があることは分かっていたけど...それでも胸は痛いね.. ヨンウン : 何???...オンニ、イ監督が好きだったの? ヘギョン : 違うわよ..好きだなんて...。ただ..夢は見た事あるけど。 ヨンウン : 本当なの? ヘギョン : いいでしょ、それくらい。私は娘でイ監督もチョンガーなんだから、夢を見たって。 ヨンウン : (荒唐な).. ヘギョン : ただの夢よ、夢!そんなに深刻にならないで。 ヨンウン : オンニ...悪いけど私...笑いが..(笑いをこらえる) ヘギョン : やめてよ。ちょっと! ヨンウン : ごめん..ごめんね~(頭を下げて笑う) (原作出処:sonkhj1116さんのブログ) |